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2023
February
03

ジオテクノロジーズが東京大学と人流データの共同研究を開始 「よく歩く街ランキング」発表、1都3県で逗子市が1位に

スマートシティ等に関連する自治体や民間企業と連携してより良い街づくりに貢献します

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「地球を喜びで満たそう」というミッションを掲げるESGメタバースカンパニーのジオテクノロジーズ株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長 CEO:杉原 博茂、以下「ジオテクノロジーズ」)は、東京大学空間情報科学研究センター(柴崎亮介教授)と、人流データ活用の共同研究を開始することをお知らせいたします。この度、ジオテクノロジーズと東京大学は、ジオテクノロジーズが保有する高精度な人流データを活用した、歩行者の動きにフォーカスした共同研究に着手しました。初回の研究結果として、「よく歩く街ランキング」を出したところ、1都3県では神奈川県逗子市が1位であったことが分かりました。

ジオテクノロジーズと東京大学のロゴ

背景

これまでのスマートシティやMaaSにおける研究分野でも、人流データを活用して車の移動や人の滞在などが分析されていましたが、歩行者の移動にフォーカスした人流データ分析は、ほとんど行われていませんでした。その理由は、人々の移動を捉え、分析するために十分なレベルの人流データが存在しなかったためです。ジオテクノロジーズの人流データは、累計DL数1200万超のM2Eアプリ、トリマのユーザーから取得しています。モバイルGPSの取得ピッチの細かい人流データのため、歩行者の分析に適しています。 ジオテクノロジーズと東京大学は、今後の研究結果をスマートシティやMaaSに関連する自治体や民間企業に共有し、連携しながら地域住民の健康増進に貢献していきます。

「よく歩く街ランキング」発表

人流データから歩行者の移動距離を抽出して、一人当たりの平均歩行距離として1都3県で集計しました。 今回、「よく歩く街ランキング」として上位20の自治体を並べたところ、平日・週末ともに神奈川県逗子市が1位となりました。また東京23区は、平日はトップ20に入らないものの、週末に一気に多数ランクインしました。今後は各地域についてより深い人流分析を行い、その背景や理由を人流データから追究していきます。

よく歩く街ランキング

集計概要
人流データ: ジオテクノロジーズの「トリマ」で収集したGPSの位置情報
対象エリア: 1都3県の184市区(※町村は除いてます)
対象期間: 2022年3月~5月の人流データ、約110万人
集計手順
人流データから「歩行」と特定できた移動の距離を算出
人流データからユーザーごとの居住地を市区に分類
市区ごとに、徒歩の移動距離の一人当たり平均値を算出(平日と休日)
東京大学 空間情報科学研究センター 柴崎亮介 教授のコメント

東京大学 空間情報科学研究センター 柴崎亮介 教授

情報がますます重要になっていく中で、情報そのものを人間や社会に有効に役立てるためには、人の行動やその背景にある意図、人の感じ方や行動変容のメカニズム、人々が情報から何をどう抽出、注目するのか、背景知識との関連などを理解し、その中にいかにセンシング技術、シミュレーション技術、情報サービス生成技術を活かしていくのかを研究する必要があります。

今回、ジオテクノロジーズの人流データを活用することで、人々の移動手段を分析して、次に何が起こるのか予測することができれば、行動変容を促し、災害による被害を未然に防ぐことや、人々の健康を守るための街づくりなどへ活用が期待されると思います。

略歴

東京大学 空間情報科学研究センター 教授
1982年東京大学大学院工学部土木工学科修了。
建設省土木研究所勤務の後、東京大学工学部助教授、同大学生産技術研究所助教授を経て、1998年より現職。
2005年から2010年まで空間情報科学研究センター長。
実世界を対象とした総合的なデータ計測や解析、データの連携・統合によるスマートな国土管理や都市管理、社会インフラ管理等への応用などに関する研究開発を行っている。

ジオテクノロジーズ株式会社 代表取締役社長 CEO 杉原博茂のコメント

長年の地図メジャーとしての経験と実績をもつ当社には、1日に10億件以上の人流ログデータが集まります。この高精度な人流データを活用し、歩行者にフォーカスした分析を行うことで、地図づくりだけでなく、スマートシティの実現や様々なサービス開発、及び人々の生活と健康を守る街づくりに貢献することができると考えています。このことは、我々のミッションである「地球を喜びで満たそう」という考えにも合致しており、今回我々が東京大学の柴崎教授と共同研究を始めることにした理由は、まさにここにあります。本共同研究が、我々のビジョンである「予測可能な世界の実現」に向けて、役立てると信じています。

スマートシティなど、新しい取り組みに興味がある自治体や民間企業はお気軽にお問い合わせください。

ジオテクノロジーズとは

当社は、1994年の創業から一貫してデジタル地図を提供しています。翌年には地図ソフト「MapFan」を発売。その後、国内初のiモード地図や、カーナビ、法人向けの地図データ、位置情報ソリューションをはじめ、高度な自動運転の実現に不可欠なAD/ADAS用地図をいち早く提供しています。

また、2021年にリリースした国内DL数No.1ポイ活アプリ「トリマ」に代表されるアプリケーションのユーザーとの接点により、人の移動やその背景にある意識といった現実世界の状況「インサイト」をリアルタイムで把握することが出来るようになってきています。

当社は、これらの人流をはじめとする膨大なビッグデータと、約30年間整備してきた地理空間データを掛け合わせて最先端技術を用いて分析することにより、「今この瞬間のインサイト」を提供し、より快適でサスティナブルな世界の実現という社会貢献を目指しています。

本社所在地 東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコートセンターオフィス 22階
代表者
代表取締役社長 CEO 八剱 洋一郎
設立 1994年5月1日
事業内容 オートモーティブビジネス(高精度3D地図、ナビゲーション向け地図データ、コネクテッドサービス、モビリティサービス向けソリューション)
GISビジネス(地図アプリ開発キット、デジタル地図データベース、Web・業務システム向け地図クラウドサービス、MapFan、MapFanAssist)
アプリケーションビジネス(トリマ、トリマ広告、Geo-Research、スグロジ、住所確認サービス、人流分析サービス)