ニュース

トップ > プレスリリース > ジオテクノロジーズが医療業界における住所の表記ゆれを解消
2023
September
05

ジオテクノロジーズが医療業界における住所の表記ゆれを解消

ネクイノ社のオンライン処方薬配送トラブルを大幅に軽減できました

  • X(Twitter)
  • Facebook
  • LinkedIn

ESGメタバースカンパニーのジオテクノロジーズ株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長 CEO:杉原 博茂、以下「ジオテクノロジーズ」)が運営する“住所の表記ゆれ”の解消に役立つ「住所確認サービス」が、商品発送業務の課題解決のために、株式会社ネクイノ(本社:大阪府大阪市、代表取締役:石井 健一、以下「ネクイノ」)のオンライン診療サービス「スマルナ」に採用されました。

その結果、ネクイノは「住所確認サービス」の導入後、約1年間でスマルナ利用者の住所入力ミスによる配送トラブルを大幅に軽減することができました。

今後も、ジオテクノロジーズは配達遅延の防止とサポート業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)化に貢献していきます。

ジオテクノロジーズとネクイノ社のロゴ

両社の取り組み

ジオテクノロジーズは、住所の正規化に取り組んでおり、顧客住所データベースを一定のルールに基づいた最新の住所に変換する「住所確認サービス」や緯度経度を付与する「ジオコーディングサービス」を提供しています。  昨今、企業が顧客情報を管理する上で、同じ住所でも住所表記の表現方法が多様であることから一貫性を保てない「住所の表記ゆれ」が起こり、住所データベース不備や配送トラブルに繋がっています。

住所表記のゆれを解消することは、データの一貫性や正確性を保つことだけではなく、顧客との信頼性や仕事の効率性を高めるために大変重要です。

ネクイノはスマホでピルの相談・診察・処方まで行えるオンライン・ピル処方サービス「スマルナ」を提供しています。助産師と薬剤師が365日オンライン医療相談を受け付けるなど、最適なタイミングで医療へ、そして婦人科へアクセスできる環境を整えることで、予防医療の領域から健康課題に対し総合的なサポートを実現しています。

課題、困っていたこと

「スマルナ」は、一般の方をはじめ、女性アスリート、企業、政府、自治体、学校やNPO団体など多岐にわたる利用者層に向けて展開されており、急速なサービスの成長とともに利用者も増加していましたが、その一方で、処方薬のお届け先の住所について、入力不備が毎月100~150件も発生していました。

ネクイノ社は、都度修正を加えるプロセスを整備していましたが、作業そのものが非常に煩雑で時間がかかっていたことに加えて、オンライン診療プラットフォームを提供していることから、配送時間を厳守するために、より円滑に薬を届けることができる仕組みの構築が必要でした。

「住所確認サービス」の活用内容と成果

「スマルナ」利用者が処方薬のお届け先の住所を登録する際に、住所の妥当性を確認できないことが大きな課題でした。この課題に対処するために、ジオテクノロジーズの「住所確認サービス」が採用され、毎月100~150件上がっていた不備が、1年以上経過した現在までで、現場チームでの軽微な修正を除き、開発チームでの作業対応は0件になり、現場の作業環境は大きく改善されました。

「住所確認サービス」の選定理由

ネクイノ社は選定理由として次のように述べています。

「導入を検討する際、APIが無料で公開されており、事前の調査を通じて社内調整がスムーズに進行しました。データの品質の高さ、わかりやすい料金設定とサポート体制の充実度も好印象でした。

また、自社が保有する顧客の住所データベースを、経済産業省(IMI:情報共有基盤) から公開された住所変換コンポーネント*と比較してみたところ、青森県の住所有効率が45.58%に対し、ジオテクノロジーズの「住所確認サービス」ではおよそ70%以上の有効割合を出していました。

「住所確認サービス」で解析レベル4「丁目/小字」以下と判定された住所(有効割合が100%に満たない部分)については、顧客に対して住所の入力不備がないか最終確認を促すフローを導入するなどの工夫を加えることで、実用に十分耐えられると判断しました。」

*「IMI-Tool-Project/imi-enrichment-address」

株式会社ネクイノ 全社基盤管理部部長 猪瀬様コメント

この度、ジオテクノロジーズの「住所確認サービス」の導入により、オンライン診療サービス「スマルナ」をご利用いただく皆さまに円滑に薬を届けられる仕組みを構築できるようになりました。スマルナが医療サービスとして、その成果が得られたことを大変嬉しく思います。 住所不備による配送トラブルが大幅に軽減されたことで、配達遅延によるスタッフのサポート業務が大きく削減されました。コロナ禍での増加する流通量において、工数削減の効果は大変ありがたく、スムーズな導入が可能でした。データの品質や料金形態、サポート体制にも満足しています。

私たちは、女性の働き方を改善するための支援活動を行っており、Femtechや女性アスリート向けのサービスなど多岐にわたります。今後もジオテクノロジーズとの連携を強化し、より多くの女性に健康と働き方の両面でサポートできるよう努めてまいります。

「住所確認サービス」について

住所確認サービス

住所確認サービスは、CRM/SFAやECサイト等で住所を入力する際や、お手持ちの住所リストをもとにDMを発送する前などに、住所の有効性のチェックや、住所表記のゆれの解消ができるAPIサービスです。

提供開始

2020年9月

住所確認サービスの仕組み

住所をジオテクノロジーズ独自整備の住所データベースと照らし合わせることで、住所のミスを補い、表記ゆれを解消し、住所の有効性を判別します。

特徴

① WebAPI形式で自社システム・サービスに組み込みが可能
② 日本の複雑な住所体系に対応した処理が可能
③ 業界屈指の約4,200万件の住所データベースによる処理が可能

「スマルナ」について

スマルナ

2018年6月にリリースされた、オンライン診察でピルを処方するサービス。ピルの処方以外も、助産師や薬剤師が相談を受け付ける、スマルナ医療相談室を運営。10代〜30代の方々を中心に、ダウンロード数は累計100万件を超える。

株式会社ネクイノについて

医師や薬剤師、弁護士など、医療及び関連法規分野に知見を持つ人材が集まり、2016年6月に創業。ICTを活用したオンライン診察をはじめ、健康管理支援、未病対策など、一人ひとりのライフスタイルや健康状態に合わせて選択活用できる医療環境を生み出している。「世界中の医療空間と体験をRe▷designする」メディカルコミュニケーションカンパニーを掲げ、テクノロジーと対話の力で世の中の視点を上げ、イノベーションの社会実装を推進。2018年6月、婦人科領域に特化したオンライン診察プラットフォーム「スマルナ」をリリース。

2020年には企業向け福利厚生サービス「スマルナ for Biz」、2023年よりアスリートを支援する「スマルナ for Sports」の提供を開始。

ジオテクノロジーズとは

当社は、1994年の創業から一貫してデジタル地図を提供しています。翌年には地図ソフト「MapFan」を発売。その後、国内初のiモード地図や、カーナビ、法人向けの地図データ、位置情報ソリューションをはじめ、高度な自動運転の実現に不可欠なAD/ADAS用地図をいち早く提供しています。

また、2021年にリリースした国内DL数No.1ポイ活アプリ「トリマ」に代表されるアプリケーションのユーザーとの接点により、人の移動やその背景にある意識といった現実世界の状況「インサイト」をリアルタイムで把握することが出来るようになってきています。

当社は、これらの人流をはじめとする膨大なビッグデータと、約30年間整備してきた地理空間データを掛け合わせて最先端技術を用いて分析することにより、「今この瞬間のインサイト」を提供し、より快適でサスティナブルな世界の実現という社会貢献を目指しています。

本社所在地 東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコートセンターオフィス 22階
代表者
代表取締役社長 CEO 八剱 洋一郎
設立 1994年5月1日
事業内容 オートモーティブビジネス(高精度3D地図、ナビゲーション向け地図データ、コネクテッドサービス、モビリティサービス向けソリューション)
GISビジネス(地図アプリ開発キット、デジタル地図データベース、Web・業務システム向け地図クラウドサービス、MapFan、MapFanAssist)
アプリケーションビジネス(トリマ、トリマ広告、Geo-Research、スグロジ、住所確認サービス、人流分析サービス)