ESGメタバースカンパニーのジオテクノロジーズ株式会社（本社：東京都文京区、代表取締役社長 CEO：杉原 博茂、以下「ジオテクノロジーズ」）は、この度、商用車の移動にかかる距離と所要時間を高速計算することができるエンタープライズ向けクラウドサービス「経路マトリクスAPI」を2023年11月13日より提供開始します。

当社は、約30年にわたり手掛けてきたデジタル地図事業とオートモーティブ事業を通して構築した高精度で高鮮度なデジタル地図とルート検索技術を掛け合わせて開発した「経路マトリクスAPI」によって、配送計画における経路距離計算業務を最大96%短縮し、効率化を実現しました。

物流業界が抱える「物流の2024年問題」においては、「2030年には35％の荷物が運べなくなる」(*1)と言われています。また政府が目指す「カーボンニュートラル」の実現においては、さらなるトラック輸送の効率化(*２)が求められています。当社は、今回提供開始する「経路マトリクスAPI」を通して物流DXを推進し、配送計画業務を効率化することで、最適な配送順の策定を可能にし、ドライバー不足問題の解消とCo2排出量の削減に寄与します。

(*1)全日本トラック協会「物流の２０２４年問題　特設ページ」より

(*2)国土交通省「国土交通白書2022」より

当社の提供する地図データや地図開発キット「MapFan SDK」、地図クラウドサービス「MapFan API」は、物流事業者に数多く採用いただいていますが、かねてより、「配送拠点から配送先への距離・所要時間を総当たりで計算して、独自の配送計画策定に活かしたい」というご要望が寄せられていました。しかしながら、複数地点間の距離・所要時間の算出に時間がかかりすぎることが課題となっていました。そこで、今回この「経路マトリクスAPI」を開発。ルート検索にかかる速度の問題を解消し、短時間での処理を可能にしました。

本サービスを活用することで複数地点間の距離・所要時間を一括で高速に計算することができるようになりました。従来のAPIで1本ずつルート検索した場合と、「経路マトリクスAPI」で一括ルート検索した場合の速度比較を行った結果、最大96％の時間短縮(*3)を実現しました。これにより商用車の配送計画業務の効率化と、より最適な配送順の策定を可能にします。
(*3)東京-大阪間における2,500本分の経路計算において、従来の当社ルート検索APIと比較した場合

今回提供する「経路マトリクスAPI」は、法人向け地図クラウドサービス「MapFan API」の新機能として提供されます。既に「MapFan API」を契約中のお客様は、従来の機能に加えて「経路マトリクスAPI」をご利用頂けます。

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